日本の医療制度は世界各国と何が違う?

現在、日本の医療制度はほとんどの場合、自己負担が1~3割になっています。この制度は、50年以上経っており、世界中から賞賛を浴びています。他の国々は、民間の保険に入っており、掛け率によって自己負担の割合が決まってきますので、少ない掛け金であれば、当然負担額が大きくなりますので、個人によって差があります。ですから日本のように平等な治療を受けることのできない人も出てきます。また多くの途上国では保険制度のないところがありますので、医療をまったく受けることのできない人も出てきています。このような国々においては、医療制度を受けることのできるできないの貧富の差が大きいことは確かです。平成9年まで、日本では現在よりも負担額が小さく、ほとんどが1割で、お年寄りは無料でした。ところが医療費の逼迫によって現在の負担額になっていますが、それでも海外からすると恵まれていると言っても過言ではないです。ただし、高度医療に関しては、保険が適用できないことになっていますので負担額が大きくなりますが、補助額がありますので、実質的には負担額が小さくていいようになっています。生活保護の支給を受けている人は、住んでいる市町村から全額支給されています。日本はこのように他の国々からすると、お金がなくても医療を受けることのできるすばらしい制度であることは間違いないです。ただし、少子高齢化社会がかなり進んでいることもあって、これ以上の医療に対する財源が難しくなっています。最適な医療を一人ひとりがこれからも受けることのできるようにするには、健康について認識を持ち、疾病を未然に防ぐといった考え方を強く意識することは必要かつ大切なことです。

医療における高額療養費制度と保険について

公的医療保険では、健康保険証が発行されそれを医療機関等の窓口に提示することで、医療費の自己負担が原則3割で済むようになっています。ところが3割の自己負担がとても払いきれないという事例も出てきます。その代表例が入院です。入院の場合は、それがたとえ1泊2日程度の短いものであっても数万円は最低限かかるものです。したがって、お金の手持ちがない人にとっては非常に厳しい状況になり得ます。このようなときに、高額療養費制度が利用出来るわけです。かつてはこの高額療養費制度は還付つまり遡及請求しか出来ませんでした。窓口でいったん請求額を支払い、あとで高額療養費分を還付してもらうという流れです。この制度の利用であれば、結果として費用負担は少なくて済むようになっています。ところが窓口でいったん請求分を支払わなければならない点がネックになっていて、受診を諦めてしまうケースも少なくありません。その欠点から、事前に限度額認定証の交付を受けておくことで、最初からその限度額までの負担でいいとするように変更になっています。加入している健康保険制度によって様々ですが、国民健康保険については市町村に事前に申し出ておけば発行をしてもらえます。ただし、限度額認定証を受け取る場合には、その申請をした月までの未納がないことが前提です。さらに、次月以降も健康保険料の支払が滞れば、限度額認定証が使用出来ないように制度がなっているため、注意をしなければいけません。一方、会社員や公務員が加入する社会保険での健康保険は、通常給料から健康保険領分相当は支払っています。ただし、限度額認定証の交付の制度について、存在するかどうか確認が必要です。

医療の現場で起きている今後の課題

医療の現場で起きている今後の課題とは何でしょうか。少し考えてみましょう。今医療現場で求められているのは、チーム医療です。チーム医療とは、一人の患者さんに対して、複数の専門職が連携して治療やケアを行うことを指します。医者や看護婦だけでなく、ソーシャルワーカーや管理栄養士、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が一つとなって、それぞれの専門を生かし患者さんを支えていくのです。多くの場合、医者中心になってそのほかの専門職と情報共有を行いチームを組んで治療、ケアを行いますが、今の段階ではチーム医療に関わる医療専門職が充実している病院が少なく、各専門職の間でお互いの専門性の理解が進んでいないのが現状です。とくに、問題なのはチーム医療の大切さや必要性が浸透しておらず、養成校ではそれぞれ自分の専門的知識だけを学び、他の専門職について理解し、認め合うことができていないことが問題であると言えます。これを解決するにはもっと、チーム医療の大切さを世の中に浸透させていく必要があると考えられます。学校での教育に取り入れたり、現場でも研修を進んで行い、大切さを皆で理解して、協力して治療を行えるような環境、システムを作り上げていくことです。専門職同士の関わりもどんどん増やし、お互いの専門性を理解して認め合い、お互いのもつ素晴らしい知識を合わせて治療を行うことができれば、それはつまり患者さんのために繋がります。治療を行うすべての人が、患者さんの生命と尊厳を守りたいという思いで日々頑張っていると思います。その気持ちを一つにして、患者さん一人ひとりに向き合って行くことが大切です。命にかかわる現場だからこそ、問題の解決が急がれています。